老化の大きな原因の一つにプロテイン・リンケージという現象があります。
これは細胞内のたんぱく質が糖と結合することで、互いに絡みあうことを指します。
たんぱく質の分子は立体的な三次元構造をしています。
三次元構造だからこそできる働きもいろいろと持っています。
ところが、たんぱく質同士が糖化によってくっついてしまうと、たんぱく質の大切な働きが止まり、代謝が落ち、細胞機能まで低下して老化が進みます。
糖化とは
グリケーションとも言われ、グルコースがたんぱく質に付着することを言う。
この結果、たんぱく質の機能は低下する。
糖化が老化に繋がる理由
自転車を想像するとわかりやすいかもしれません。
自転車を外におきっぱないしにしたまま手入れをしないでおくとどうなるでしょうか。
雨にぬれ、ホコリがたまり、歯車など大切な部分がサビついてしまいます。
サビがひどくなると、互いにくっつきあって動かなくなります。
これを防ぐためにはキレイに汚れを落としてサビないように手入れをし、油もささなければなりません。
そうすれば歯車もきちんと動きます。
糖化するのですから、自転車の部品の間に溶けた砂糖水を流し込むようなものですね。
ベトベトしてしまって使えたもではありません。
これが体内で起きているとしたらどうでしょう?
健康が損なわれることがすぐにお分かりだと思います。
それならば糖分を摂らなければいいとお考えになるかもしれません。
しかし、体の細胞が生きていく上でなくてはならない栄養源です。
身体も血液中に一定範囲の糖が維持されるように、さまざまな仕組みを用意しています。
このため、生きている以上は多かれ少なかれ糖化は起きてしまう現象なのです。
糖化(プロテイン・リンケージ)の予防法とは
プロテイン・リンケージを防ぐポイントは、糖化が起きづらい環境を作ることです。
特に大切なことは、血糖値が急速に上昇するような食品を避けること、また空腹時間を十分に取って血糖値が低い時間帯を十分に作ることが大切です。